第29回 武輝神社奉納射会

本日3月26日(日)、吉川一心館弓道場にて第29回武輝(たけてる)神社奉納射会が開催されました。

 

埼玉県吉川市に鎮座する「武輝神社」は、武神・軍神である経津主神(ふつぬしのかみ=香取大明神)を御祭神とする神社であり、幕末に神祇官から社名を受けたと伝えられています。

「一心館弓道場」は、この武輝神社の故・鈴木宮司が初代館長として開いた道場で、現在の館長は平成25年第64回全日本男子弓道選手権大会(天皇盃)優勝、教士七段 瀧上三郎先生です。

 

この一心館弓道場で毎年3月に開催される武輝神社奉納射会は、埼玉県内の県南地区各市町のみならず近隣市町から多くの参加者が集います。今年の射会も県南各市町をはじめ春日部、朝霞、久喜、上尾、幸手、さいたま、流山、足立、柏、浅草などを含め実に総勢149名が集いました。

 

午前9時、「ドンッ、ドンッ」という太鼓の音に続いて神職による厳かな神事が執り行われ、瀧上館長による矢渡し。そして競技(奉射)が始まります。今日は肌寒いあいにくの雨模様となりましたが、そんな中、一手1回、四矢1回計6射による競技の結果は6射皆中4名、5中6名という大接戦に。そして4中者・5中者による順位決定戦(遠近競射)に続き、皆中者4名による優勝決定戦(射詰競射)が行われました。緊迫の射詰は、尺二的で4名中2名が2射まで詰め、勝負は八寸的による一騎打ち。これを見事制した前澤選手(春日部)が優勝に輝きました。

上位入賞は①前澤選手(春日部)②吉田選手(久喜)③石川選手(柏)おめでとうございます!

 

さて。この射会の名物は何といっても入賞賞品の「米俵」でしょう。この米俵は一心館会員が伝統技法で編み上げた大変貴重なものです。そして熱戦を戦った選手の冷え切った身体を癒すのは一心館の女性陣手作りのアツアツの「豚汁」です。

 

これ毎年とても楽しみなのです。具だくさんで、本当に美味しいです。

 

いつもの大会・射会とは一味もふた味も違う一心館の奉納射会。これが終わるといよいよ春の訪れです。

事前の準備・当日の運営等々、一心館の皆様、ありがとうございました!!


私ごとで恐縮ながら飛賞として坂本先生謹製の筆粉(籾殻完全燃焼)を頂きました。おおおーーーっ。中たらない人はこれをつけて精進せえ!ということでしょうか。。。むむむ。頑張ります!!!!(小谷)